2019年欧州手外科学会(FESSH)に参加報告

淀川キリスト教病院の曽我部祐輔です 2019年6月17日から21日までドイツのベルリンで開催された欧州手外科学会(FESSH)に参加してまいりました。ベルリンは緯度52度と、札幌の43度よりも随分北にありますので涼しく快適かと思いきや、学会期間中は30度に迫る暑い日が続きました。 当院からは高松先生をはじめ、川端先生、森本先生、曽我部の4名が参加し各々発表を行いました。特に高松先生は「Microsurgery Pedicled Flaps」 のsessionにて座長を務めつつ、ご自身も同session内でDigital Artery Perforator Flaps と Dorsal Metacarpal Artery Perforator Flapsに関する発表をなさるというご活躍ぶりでした。私自身は橈骨遠位端骨折治療時に使用するインプラント比較 に関する発表をさせていただきました。諸先輩方の発表と比べつたない部分がおおく、今後ますます精進して参りたいと痛感いたしました。 他sessionの発表では、母指CM関節症の症状は画像所見よりも精神的要因のほうが関連が強かったとする報告、SLAC wrist に対する切除関節形成術、肘部管症候群における神経圧迫部位とtinel - like sign の関連性などが印象に残りました。 発表後は猛暑の中、ベルリンの街を散策いたしました。ドイツ人は水と同じ量のビールをのむといわれている通り、街中のレストランのオープンテラスで日中から…

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欧州リウマチ学会(EULAR)2019に参加報告

大阪社会医療センターの万代 幸司です。 令和元年6月12日から15日に欧州リウマチ学会(EULAR)2019に参加してまいりましたので、報告させていただきます。今年はスペインのマドリードで開催されました。 マドリードは歴史的建造物や美術館が多い都市で、学会場に向かう際の素晴らしい街並みに感銘を受けました。 本学会において大阪市立大学リウマチグループからは口演1題、ポスター発表6題を発表させて頂きました。大阪市立大学附属病院で行われている前向き研究(TOMORROW研究)について同門の安野先生が口演で発表され、会場からは多くの質問が寄せられ、本研究への関心の高さを感じました。真本先生は2年間のアメリカ留学時の研究成果をポスターツアーで発表されました。 関節リウマチ領域では3年ぶりにRecommendationのアップデートが行われました。 また、関節リウマチと鑑別を要する乾癬性関節炎についての演題も多く非常に勉強になりました。 学会期間を通じて海外の先生方と意見を交換できたことが非常に刺激になり、国際学会参加への意欲が掻き立てられました。 今回の経験を日常臨床に活かし、世界へ発信できる研究を行っていきたいと考えております。 ● 会場(Feria de Madrid Convention Center) ● ポスター発表をする吉村先生(淀川キリスト教病院) ● 留学時の研究結果を発表する真本先生(淀川キリスト教病院) ● 海外の先生と意見交換をしてきました …

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第11回 日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会 (JOSKAS)のご報告

大学院1回生の西野です。 2019年6月13日から15日にかけて第11回 日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会 (JOSKAS)において学会賞を受賞いたしましたのでご報告させていただきます。 JOSKASは2009年に第1回学会が開催されて以来、日本のみならず世界の膝関節外科、関節鏡、スポーツ整形外科領域に大きく貢献してきた学会です。大阪市立大学整形外科教室からは、スポーツグループ・関節グループ・肩グループの先生方が参加され、非常に多くの演題を発表されておりました。 本学会において、昨年私が投稿した原著論文「外側円板状半月板術後に残存半月板量減少をきたす症例の特徴と危険因子の検討」が「学会賞(関節鏡賞)」を受賞いたしました。論文の要旨は「外側円板状半月板に対する形成切除、縫合術後残存半月板幅は術後3か月から24か月の間で7-20%縮小した。術後24か月時点で残存半月板中節部幅が縮小をきたす症例は術後3か月時点で中節部幅が小さく、術前MRIにて半月板内部に変性を認める症例が多かった。」という内容です。これまでご指導いただきました中村博亮教授、橋本祐介先生を始め多くの先生方のご尽力のおかげでこの様な賞をいただけたものと思います。この場を借りて感謝申し上げます。外側円板状半月板に対する治療はまだまだ一定した治療指針がなく時に難渋する症例もあるため、今後も当教室から様々な研究成果を発信して参りたいと思います。 第11回開催となったJOSKASでは「JOSKAS CUP」と題して恒例の綱引き大会とバ…

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第46回ISSLS参加並びにISSLS Prize受賞報告

 大学院3回生の堀悠介です。  2019年6月3日から7日にかけて国際腰椎学会 (ISSLS)に参加してまいりましたので、ご報告いたします。ISSLSは今年で46回目と大変伝統のある学会で、今年は30年ぶりに日本での開催でした。梅雨入り前の京都は天気も良く、たくさんの外国人観光客で賑わっておりました。  大阪市大脊椎グループからはシンポジウム1題、口演4題を含む合計17題と大変多くの演題を発表させて頂きました。また、大阪市大、千葉大学、北里大学の共同研究 ”Clinical importance of trunk muscle mass for low back pain, spinal balance, and quality of life” がISSLS Prizeを受賞することができました。臨床部門での受賞は日本で初めてであり、ご協力頂きました千葉大学、北里大学の先生方、白庭病院、大阪市立総合医療センター、淀川キリスト教病院、島田病院の先生方に心より感謝申し上げます。 ● ISSLS Prize Ceremony 表彰式の様子。共著者の先生方とともに受賞の記念撮影。 英語で10分間の口演の後、10分間の質疑応答。たくさん質問が来ましたが、何とか耐え忍びました。 ● シンポジウム シンポジウムでdiscussionを行う高橋先生と座長の中村教授。高橋先生はこの日3題の口演を行い、強烈なインパクトを残しました。 ISSLSではsoci…

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ISAKOS congress2019 参加報告

大学院生の西野壱哉です。 令和元年5月12日から16日までメキシコのカンクンで開催されたISAKOS congress2019に参加してまいりました。 私はダラス経由でカンクンに前日入りし橋本先生の到着を待っておりました。橋本先生が搭乗予定であるメキシコシティからの国内LCCがdelayし、しかもいつ出発するかが全くわからない状態で、結局6時間空港で待機する事態に。夜中の3時頃にホテルに到着しメキシコの洗礼を浴びる事態となりました。 初夏の香りたつ日本とは違い、カンクンは日中30度後半まで気温の上昇する猛暑が続いておりました。季節的には雨季に入ったところでしたが幸い大雨に当たらず快晴の日々でした。美しい海と砂浜が続くカンクンはハネムーンとして有名であり、学会場もまさにその中心部に位置しておりました。 学会においては前十字靭帯(ACL)損傷のセッションにおいて今まで選択されてきたハムストリングス、骨付き膝蓋腱の長所、短所を議論していく中で、新たに注目されている大腿四頭筋腱に関する話題が多く散見されました。当教室でも大腿四頭筋腱を用いた手術を行っており、今後また新たな知見が生まれるかもしれません。 もう1つ印象的であったのはanterolateral ligament(ALL)のセッションです。ALLはACL損傷の際に同時に損傷され、回旋不安定性に関与すると言われています。国内ではまだその存在そのものが懐疑的な扱いになっておりますが、Cadaverを用い解剖学的研究や、バイオ…

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第92回日本整形外科学会学術総会 バスケットボール親善大会 結果報告

結果:3位 令和元年5月9日から12日までパシフィコ横浜で開催されました第92回日本整形外科学会学術総会(日整会)におけるバスケットボール親善大会に参加してまいりましたので、報告させていただきます。 平成28年より日整会でバスケ親善大会が始まり、今大会で4回目を迎えました。鈴木亨暢先生をキャプテンとして医局員の中でバスケをしたい猛者たちが集結し、発足以来年々所属人数は増えております。第1回大会もパシフィコ横浜で開催されました。我々は決勝に進むことができましたが、秋田大学に惜敗し、結果は準優勝でした。我々は優勝を目標に練習回数を増やし、作戦を練り、大会に臨みましたが、第2、3回大会では思うような結果が残らず、悔しい思いをしておりました。 「明るく、楽しく」をモットーとし、気持ちを新たに今回の第4回大会に臨みました。本大会の参加大学数は53大学。大会当日には、朝早くから多くの先生が応援に駆けつけてくださりました。たくさんのご声援の中、1回戦は琉球大学(26対8)、2回戦は三重大学(18対9)と順調に勝利しました。ベスト16をかけた3回戦は筑波大学と対戦、17対15と辛くも勝利しました。4回戦は昨年準優勝の神戸大学との戦いとなりました。お互い知り合いも多く、手の内を知り尽くした相手ですが、皆さんの応援もあり21対15で勝利し準決勝まで勝ち上がりました。準決勝の相手は、秋田大学。第1回大会のリベンジを果たすべく挑みましたが、力及ばず14対24で敗れました。3位決定戦は金沢大学。第3回大会で、…

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第132回中部整形災害外科学会学術集会

東住吉森本病院の宮島佑介(H27大阪市立大学卒)です. 少し報告が遅くなりましたが,平成31年4月5日から6日まで三重県津市で開催された第132回中部整形災害外科学会学術集会に参加し,学会奨励賞を受賞させていただきましたので報告します。 中部整形外科災害外科学会は毎年,春と秋に2回の学術総会が開催され歴史が長く毎回多くの同門の先生が発表されております。本学会では学術集会毎に40才以下の若手向けに4題(臨床2題,基礎2題)の奨励賞が設けられています.過去には多くの同門の先生も受賞されており,今回私も臨床部門で奨励賞をいただくことができました。演題名は「橈骨遠位端関節内骨折C3型101例の解剖学的検討-尺背側骨片の整復固定の重要性-」であり,堺の清恵会病院で経験した症例の後ろ向き症例対照研究です。本研究対象となった症例は私自身の症例だけでなく,過去に多くの先生が積み上げてくださった症例であり,それをもとに研究でき,このような素晴らしい賞までいただけて大変嬉しく思っております。本研究を発案しご指導いただいた金城養典先生,論文の執筆にお力添えいただいた上村卓也先生,また本研究の症例に関わっていただいた多くの先生方にこの場を借りまして御礼申し上げます。 今回の受賞を糧として今後も日々研鑽を積んでまいりたい所存です。平成から令和へと変遷してまいりますが,これからも若い力で大阪市立大学整形外科を盛り上げていけるよう努めてまいります。今後とも御指導御鞭撻の程、何卒宜しくお願い申し上げます。 …

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